ピック弾きに挑戦したいな!
お!いいね!
ピック弾きは、テンポのはやい曲も安定感を持って弾きやすいし、
音も指弾きとは全然違って、輪郭がはっきりとした、かたい音になるよ!
ピック弾きと指弾きの両方って習得できるものなのかな?
そうだね!両方できるようになるなる!
指弾きとピック弾きを習得して、曲によって弾き分けられると最高だよ!
はじめに
本ブログ「それいけ!ベーシスト」をご覧いただきありがとうございます。
ぼくは、ポップスバンドで活動している、ベース歴24年、えいとといいます。
主に初心者の方を対象にベースのお役立ち情報を投稿しています。
今回はピック弾きのやり方について解説していきます。
これからピック弾きをはじめようとお考えの方や、もうすでに取り組んでいて、より深くピック弾きの理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてください。
ピック弾きの特徴
ピック弾きの特徴はなんといってもテンポのはやい曲に対応しやすいところです。
特に、一定のリズムを刻むうえで安定させやすく、指には出せないはっきりとした輪郭をつけることができるため音の抜けが抜群です。
そういった特徴から、曲に疾走感を生み出しやすくなり、ロックやパンクに多く使われる奏法です。
指弾きとピック弾きの両方ができるようになると、ベーシストとしての幅が確実に広がります。
ぼくは、フレーズの弾きやすさ、ノリの出しやすさで指弾きとピック弾きを使い分けています。
それももちろん考え方としては正解ですが、本当は曲によって出したい音色で使い分けられるようになると、それはもう怖いものなしだなと、ぼくもまだまだ日々練習中です。
それでは解説していきます。
ピックの持ち方
この持ち方のいいところ
ベースはリズム楽器なので、鳴っている弦をピタッと止める場面がたくさんあります。
ピック弾きの中で音を止める際、ピックと指の一部分を弦に当てて止めます。
そのときに、ピックを握りこむスタイルだと、人差し指側で止める際に、爪が当たってきれいに音を止めることが難しくなります。
この持ち方をすると、人差し指の先が弦に当てられるので、音をきれいに止められます。
弦に対するピックの当て方
ピックの角度については、様々な情報があるかと思います。
ピック弾きの音色を考えるうえで、ピックの角度は一番の決め手となります。
弦に対して平行に当てる
まずは、基本形で、シンプルに一番きれいな音がでる方法をお伝えします。
ズバリ「ピックを弦に対して平行に当てる」です。
弦に対してピックを平行に当てることで、弦に当たる部分が大きくなるため、太い音がでます。
弦に対して斜めに当てる(準アングル)
弦に対してピックを斜めにあてることで、弦とピックが擦れる成分が音に加わります。
平行のピッキングとは違い、撫でるかっこうになるのでピッキングの負担は減りますが、音はざらっとし荒々しさがあります。
きれいな音を出したい方にはおすすめできません。
他にも、逆アングルピッキングもあるよ!
ベーシストであり、音楽プロデューサーの佐久間正英さんが提唱された奏法で「佐久間式」とも呼ばれているんだ。
弦に対して斜めに当てるという点では同じなのに、違うものなの?
弦を撫でる形になる準アングルと、弦を切るように当てる逆アングル。
ぼくはそういう感覚がしっくりくるんだけど、逆アングルはアタック感のある力強いサウンドなるね。
ただ、ぼくが通ってこなかったからか、逆アングルピッキングは難しい‥。
他の奏法に比べると、難易度高めだと思うな!
よし!ぼくはまず平行に当てることを意識してみようと思う!
肩から指先までを上手に使う
1〜4弦、どの弦に対しても平行にピッキングするため、右手の振りはできるだけこういった動作を意識する必要があります。
そのため、肩や腕、手首、指先と、全体をうまく使いながらこの運動を意識しましょう。
下の画像のように手を振るのはNGです。
緩やかなカーブはさほど問題ありませんが、大きくカーブしてしまうと、一つひとつの弦に対して異なる角度でピッキングすることになります。
フォームを安定させる工夫
フォームの安定はリズムの安定に直結します。
ピック弾きのフォームを安定させる方法を解説します。
腕をボディに当てる
この方法は、正しい構え方ができていれば、どなたも自然に行なっている方法のはずです。
まだの方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
手の平の側面(小指側)をブリッジに当てる
この奏法は、ベーシストの亀田誠治さんが解説されていて、ぼくも取り入れるようになりました。
小指側の手の平側面をピタッとブリッジに当ててみましょう。
ピッキングする位置はかなりブリッジ側になるので、僕はトーンボリュームを半分ほど絞っています。
また、置く位置を少しずらして弦に当てると軽くミュートしながらの奏法も可能になります。
フレーズによって使い分けると、また幅が広がります。
小指をボディ(ピックガード)に当てる
小指をボディに添えることで、可動域は狭まり弾きにくく感じられるかもしれません。
でも、そもそもそんなに大きく腕を振る必要もないので問題ありません。
ブリッジに置くのとは違い、どの場所でもピッキングができます。
指の短いぼくにもできるので、ぜひやってみてください。
小指だけでなく、薬指も一緒に添えるとより安定します。
ピッキングする位置による音の変化
ピッキングする場所によって音の違いがあります。
一番パワフルな音が出るのは、両ピックアップの中間です。
両ピックアップの間
ネックより
ブリッジより
このあたりのことは、指弾きなんかとも通ずるね!
指とピックを併用する際の注意点
ライブやスタジオで、誰かと演奏を合わせる際に、音量に気を使う必要があります。
指弾きとピック弾きを併用する場合、音量差が生まれやすい傾向があります。
ぼくは初心者の頃、指弾きの音量が小さく、ピック弾きの音が大きかったです。
曲によって音量の大小が激しいと、バンドのサウンド自体が不安定に聞こえます。
そのため、弾き方によって音量を揃える必要があります。
ぼくの場合、指弾きの音量があがったことで改善されました。
ピックの種類
ピックには様々な種類があります。
素材や形、厚み、色々なものがあります。
ぼくがおすすめなのはこちらのピックです。
サウンドハウスで「JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / TORTEX TRIANGLE 0.73mm」を見る
指でこすれてプリントがすぐに消えてしまうことが気になりますが、削れにくい素材なのでおすすめです。
0.73mmという厚みは少ししなり感もあり、僕は好きです。
初心者の方にも扱いやすいピックのはずですので、ぜひ使ってみてください。
さいごに
長い記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
いつもながら、また「基本」という言葉を使い解説していますが、これはぼくの中の基本です。
長年ピック弾きと向きあってきた中で、色々と模索をし、現時点でぼくが考えているピック弾きの正解です。
いつもお話ししていますが、ベースやピックの形、体の形も、それぞれに異なりますから、まったく同じようにする必要はありません。
この記事を参考にしていただけると嬉しいですし、また他のベーシストの方の解説も見ていただきながら、ご自身のスタイルを見つけてください。
というわけで、これからも一緒にベースライフを楽しんでいきましょう!
ベースで派手なプレイがしたい!!目立ちたい!!
といった方には〝スラップ〟という奏法をおすすめします。
こちらの記事でやり方を解説しているので、参考にしてみてください。
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